定型文アプリはどれを選ぶ?——無料でどこまで使えるかで選ぶClibor・Clipy・Text Blaze
Apps / アプリ比較

定型文アプリはどれを選ぶ?——無料でどこまで使えるかで選ぶ3本

アプリ活用 更新: 2026/10/20 #アプリ比較#仕事の効率化

メールの挨拶も住所も、毎回打ち直している。定型文アプリを使えばいいと分かっても、Clibor・Clipy・Text Blazeのどれを選ぶか決まらない。大事なのは使う場所と、無料でどこまで使えるか。3本を正直に並べ、あなたに合う1本を選べるようにしました。

「いつもお世話になっております」も、自分の住所も、毎回ゼロから打ち直している。

ユーザー辞書に定型文を登録すると、数文字で呼び出せるようになります。まずはそれで十分です。

でも、登録が増えてきた。長い文や、日付入りの文も入れたい。ブラウザのフォームでも使いたい——そうなると、標準機能の外に出る専用アプリの出番です。

この記事は、Clibor・Clipy・Text Blazeの3本を、使う場所と無料でどこまで使えるかで切り分けます。どれも無料で始められます。

選ぶ基準は「使う場所」

定型文アプリの役目は同じです。よく使う文を登録しておき、数キーで呼び出す。

役目が同じなら、選ぶ物差しは機能の多さよりどこで使いたいかです。見分けるポイントは3つ。

  • Windowsのパソコンで使う:Windows定番の無料ソフトを
  • Macで使う:Mac定番の無料アプリを
  • ブラウザで、パソコンをまたいで使う:拡張機能を

標準のユーザー辞書で足りるなら、それがいちばん軽い。物足りなくなったら、下の表で選んでください。

3本を、正直に並べる

料金は執筆時点(2026年7月)の目安で、あとから変わります。

アプリ無料でどこまで有料使う場所
Clibor全機能が無料(定型文・コピー履歴・整形)なし(寄付は任意)Windows
Clipy全機能が無料(スニペット・コピー履歴)なし(オープンソース)Mac
Text Blaze定型文20個まで無料(展開は無制限・簡単な差し込み)無制限や高度な差し込みは月$2.99(450円ほど)ブラウザ(Chrome・Edgeなど)

WindowsとMacの2本は、売りの機能が全部無料です。順に補足します。

Windowsパソコンで使うなら:Clibor

Cliborは、Windows定番の無料ソフトです。よく使う文を定型文として登録しておけば、一覧から選ぶだけで貼りつけられます。

定型文はグループに分けて整理できます。「社外メール」「社内連絡」「AIへの指示」のように分けておくと、数が増えても探しやすいままです。

全部無料で、最近は生成AIへの指示(プロンプト)を登録しておく使い方も人気です。

Macで使うなら:Clipy

Clipyは、Mac向けの無料のオープンソースアプリです。登録した定型文(スニペット)を、ショートカットキーで呼び出したメニューから選んで貼れます。

シンプルで軽く、Macで定型文を使うだけなら、これで足ります。

ブラウザで端末をまたいで使うなら:Text Blaze

Text Blazeは、Chromeなどの拡張機能です。動き方が上の2本と少し違います。

定型文ごとに短い呼び出し語を決めておき、入力欄でそれを打つと、本文に置き換わります。公式サイトの例では「/ty」と打つと、お礼の一文が出てきます。

GmailやGoogleドキュメントなど、ブラウザ上の入力欄でそのまま使えます。無料でも20個まで登録でき、名前や日付の差し込みもできます。もっと登録したい、条件で変わる高度な差し込みを使いたいなら有料(月$2.99・450円ほど)です。

パソコンを替えても、同じ定型文が使えるのが強みです。

なお、CliborとClipyはコピーの履歴も残せます。履歴の使い方はクリップボード履歴の記事にまとめました。この記事では定型文の話に絞ります。

最初に登録する5つ

アプリを入れても、何を登録するか決まらないと使わずに終わります。1日に何度も打つ文から入れるのが近道です。

  1. メールの書き出し:「いつもお世話になっております。〇〇の△△です。」
  2. メールの締め:「引き続きよろしくお願いいたします。」と署名
  3. 住所・電話番号:通販や申込フォームで毎回打つもの
  4. よく送る返事:「承知しました。〇日までに対応します。」
  5. AIへのいつもの指示:「次の文章を、敬語を保ったまま3行に要約して」

相手の名前や日付のように毎回変わる部分は、「〇〇」のまま登録しておき、貼ったあとに打ち替えます。Text Blazeなら、日付は差し込みで自動にできます。

呼び出し語は、ふだん打たない並びにする

Text Blazeのように呼び出し語を打って展開する道具では、名前の付け方で使い勝手が決まります。

ふだんの文章に出てくる言葉を呼び出し語にすると、打つたびに勝手に置き換わります。「おせわ」にすると、普通に文章を書いている途中でも展開してしまいます。

先頭に「/」や「;」をつけると、この事故がほぼ起きません。「/adr」で住所、「/sig」で署名のように、記号+短い英字にしておくと覚えやすく、ほかの文と混ざりません。

標準のユーザー辞書と、何が違う?

「標準機能でいいのでは」と思ったら、下の違いを見てください。

標準のユーザー辞書この3本のアプリ
長い文数十文字まで署名やメール1通分もそのまま
整理一覧だけグループ分けできる(Clibor)
呼び出し方変換して出す一覧から選ぶ・呼び出し語で展開
日付などの差し込みできないできる(Text Blaze)

短い挨拶や住所だけなら、標準のユーザー辞書で十分です。長い文が増えた、グループで整理したい、となったらアプリの出番です。

目的別に、1本ずつ選ぶ

自分に問う言葉は1つで足ります。「どこで使いたいか?」。

  1. Windowsのパソコンが中心 → Clibor(全機能が無料)
  2. Macが中心 → Clipy(全機能が無料)
  3. ブラウザで、複数のパソコンをまたぐ → Text Blaze(20個まで無料)

使う前に、2つだけ気をつける

1つは、パスワードや人に見られたくない情報は登録しないこと。一覧や候補に出てしまい、パソコンを貸したときに見られます。機密はパスワード管理アプリのような専用の金庫へ。

もう1つは、一度に登録しすぎないこと。多すぎると、何をどこに入れたか忘れます。上の5つから始めて、同じ文を3回打ったら足す、くらいの順番がうまくいきます。

まず、使うパソコンに合う1本を

今日、使っているパソコンに合う無料の1本を入れて、メールの書き出しを1つだけ登録してみてください。所要は数分です。

次に同じ文を打つ場面で、数キーで出てきます。標準機能だけで始めたいならユーザー辞書に定型文を登録するから。ほかの時短の工夫はアプリ活用の歩き方にもまとめています。

Try Today今日からやるチェックリスト

  1. 使っているパソコン(Windows/Mac)に合う無料の1本を入れる
  2. メールの書き出しなど、1日に何度も打つ文を1つだけ登録する
  3. 呼び出し語は「/adr」のように記号つきにして、ふだんの文で誤展開させない
  4. パスワードなど見られたくない情報は登録しない

出典・参考

  1. Clibor(公式・作者サイト)— 完全無料のフリーソフト、Windows 10/11対応、コピー履歴を最大1万件・定型文の登録・正規表現での置換に対応することを確認(2026年7月時点)。定型文グループ・生成AIプロンプト管理の用途を2026年10月に確認chigusa-web.com
  2. Clipy(公式)— 無料のオープンソースアプリ、macOS 13以降対応、クリップボード履歴とスニペット(定型文)の呼び出しに対応することを確認(2026年7月時点)clipy-app.com
  3. Text Blaze(公式)— 無料プランは定型文20個まで(展開は無制限・名前や日付など簡単な差し込み可)、有料 Pro は月$2.99(年払い)〜で無制限・高度な差し込みに対応、Chromeなどの拡張機能であることを確認(2026年7月時点)。呼び出し語(例「/ty」)を打つと本文に置き換わる仕組みを2026年10月に確認blaze.today

この記事は、上記の研究をもとに構成しています。 引用・要約は必要最小限とし、詳細は原典をご確認ください。