Learning

学びの歩き方

学びを速くする、覚え方と練習の技術。学び方を習得することで、挑戦できる範囲が広がる。

「頭がいい・悪い」の問題にされがちですが、覚え方や勉強のやり方は 研究でかなり分かっています。同じ時間をかけても、 やり方を変えるだけで定着はずいぶん違ってきます。 このページは、学びを速くする技術を「覚える → 思い出す → 間隔をあける」の順に案内する地図です。

1. 覚える — 分けて、混ぜる

一気に詰め込むより、少しずつ分けて学ぶほうが長く残ります。 似た項目をまとめて反復するより、種類を混ぜて練習するほうが本番で使える力になる、 という研究も積み重なっています。まずは「まとめ勉強」を「小分け+混ぜる」に変えるところから。

2. 思い出す — 読み返すより、試す

テキストを何度も読み返すのは、分かった気になりやすいわりに定着は弱い方法です。 効くのは「思い出す練習」——何も見ずに自分に問い、思い出そうとすること。 小テストや白紙に書き出す、人に説明するといった行為が、記憶を強くします。

3. 間隔をあける — 忘れかけで戻る

復習は「忘れる直前」に戻すと効率がいい、というのが分散学習の考え方です。 完璧に覚えているうちに繰り返すより、少し忘れかけたころに思い出すほうが、 労力あたりの定着が大きくなります。学びを支える道具(学習アプリ・記録)は アプリ活用の柱へ。

「学び」の記事一覧

学び

動画講義は「途中の小テスト」で身につく——心がさまよう割合がおよそ半分に

動画講義を見ていると、気づけば心がさまよって内容が入らない。ハーバード大学の実験では、講義の合間に自分で答える小テストを挟むと、心がさまよう割合がテストなしの群のおよそ半分に下がり、直後のテストの正答率も上がりました。今日から動画学習で試せる手順をまとめました。

学び

勉強する場所を変えると、本番で思い出しやすい——記憶は場所とセットで残る

覚えたはずのことが、本番になると出てこない。原因の一つは、勉強した場所とのつながりかもしれません。記憶は場所や状況と結びついて残るため、いつも同じ机だと、その場所でしか引き出しにくくなります。場所を変えて覚える練習で本番に強くする方法を、研究の限界も添えてまとめました。

学び

蛍光ペンで線を引くほど覚える、は思い込み——「引いて終わり」をやめる一手間

色とりどりに線を引いた教科書。勉強した達成感はあるのに、いざとなると出てこない。線引きは「引いて終わり」だと記憶にほとんど効かず、引きすぎるとむしろ要点どうしのつながりを見えにくくする、という研究レビューがあります。線を「自己テストの入口」に変える手順にまとめました。

学び

記憶術「場所法」で暗記量が2倍以上——覚え方を変えれば記憶力は後からついてくる

資格の用語も人の名前も、覚えたそばから抜けていく。原因は記憶力の才能ではなく、覚え方かもしれません。世界の記憶力チャンピオンが使うのは「場所法」という古い技術です。未経験の人が40日練習しただけで、思い出せる単語が26個から62個へ増えた実験もあります。今日から自宅の間取りで試せる手順にまとめました。

学び

描いて覚えると記憶に残りやすい——書き写すより思い出せる

資格や仕事の暗記で、テキストを何度書き写しても本番で出てこない。覚えたい言葉を簡単な絵にすると、書き写すより記憶に残りやすいと分かっています。大学生を対象にした実験では、描いた単語は書いた単語の約2倍思い出せました。上手さは要りません。今日から使える描いて覚えるコツを手順にまとめました。

学び

音読すると覚えやすい——声に出した項目だけ、あとで思い出せた

資格試験の用語や英単語を、黙って何度も読んでも本番で出てこない。同じ内容でも、声に出して読んだ項目のほうがあとで思い出しやすいという記憶研究があります。8つの実験と、声を出す効果を分解した研究をもとに、単語帳や音読での覚え方を手順にまとめました。

学び

学習スタイルに合わせて学ぶ説に裏づけはない——「見て覚える型」の思い込みを手放す

「自分は目で見て覚えるタイプだから」と、勉強法を選んでいませんか。でも、好みのやり方に合わせて学んでも成績は変わらなかった、という研究が続いています。タイプ探しに時間を使う前に、多くの人に効くと分かっている学び方へ切り替える手順をまとめました。

学び

解答例を先に読むと速く身につく——自力で解くより、時間もミスも減った

新しい範囲を、いきなり問題から解こうとして手が止まる。じつは、先に解答例を1つずつ読んでから似た問題を解くほうが、解けるようになるまでが速いという研究があります。中学生を対象にした数学の実験でみられた傾向を、資格の勉強や新しい業務を覚えるときの手順にまとめました。

学び

読んだのに人に説明できないのはなぜか——「なぜそうなるのか」を自分の言葉にすると残りやすい

本を読んで分かったつもりでも、いざ問われると手が止まる。読み返すだけでは記憶に残りにくいのかもしれません。64本の研究を集めた分析をもとに、学んだ直後に「なぜ?」を自分の言葉で説明する自己説明という学び方を、今日から試せる手順にまとめました。